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Monday, September 12, 2022

キア オラ、こんにちは!マオリ語週間実施中

ニュージーランドの3つの公用語で、話者が2番目に多いのがマオリ語です。

 

テ・レオ・マオリはタオンガ(宝物)とされています。毎年9月の第2週はマオリ語週間で、あらゆるニュージーランド人にテ・レオ・マオリを学び、使用することが奨励されています。 

テ・レオの使用が復活した特別な(2022年で50周年)祝賀イベントもありますが、マオリ語はアオテアロア・ニュージーランドの日常生活や会話の多くに定着しています。

なかでもよく聞かれるのは「キア・オラ」というマオリ語の挨拶です。発音も簡単で覚えやすい言葉ですが、そこには豊かな文化と意味が秘められています。

キア・オラは日常的によく使われる温かい歓迎の意を示す挨拶であるだけでなく、感謝を表したり、親愛の情を示したり、新たな人間関係を築いたりと様々な使い方ができます。ユニークなニュージーランドの文化に深く溶け込み、マナアキタンガと言われるお客様をもてなすホスピタリティにも通じています。

「こんにちは」の挨拶としてよく使われますが、この言葉には挨拶以上の深い意味が込められています。「オラ」は生命、あるいは命ある状態を意味します。「キア」を接頭辞としてつけることで動詞化されて、より能動的に「生きている」という意味になります。ですから「お元気ですか」のように、相手の健やかな暮らしを願う気持ちが込められている、とも言えます。

マオリの文化では、相手の存在を認めることはとても大切です。

「”キア・オラ”の一言でそれができるだけでなく、お互いの出自や出身地を含めた全てが受け入れられるのです」とナティ ファトゥア キ オラケイの首長(マオリ カウマトゥア)、アレカテラ マイヒ氏は述べています。

起源を遡って行くと豊かな歴史が垣間見える言葉ではありますが、「キア・オラ」はカジュアルな挨拶としてニュージーランド各地で通用します。首相から店員まで、あらゆる人が日常的な会話の一部として使っていることにも気付くでしょう。

ニュージーランドを訪れたら、キア・オラ、と挨拶してみましょう。現地の文化が身近に感じられるはずです。さらに、ニュージーランドへの旅行がより一層豊かで楽しい体験になることは間違いありません。

マオリ語について(opens in new window)詳しくはこちらから